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ドイツ:フランクフルト
フランクフルト-01 
 一宮 晃子さん(ドイツ語学科/平成9年卒)


フランクフルト-02 ドイツ中央より南西に位置するフランクフルトは、緯度が札幌と同じです。ここ数年、暑さは6月にピークを迎え、7月は肌寒く、8月下旬には既に秋の気配が漂っています。3月半ばまで、文字通り、冬が明けるのを首を長くして待つ日々が続くわけですが、フランクフルトの冬は他のドイツの地域と比べ、比較的過ごし易いのが特徴です。

 フランクフルトは銀行が多いことで有名で、多国籍だけが特徴の大都市と見られがちですが、百聞は一見に如かず、経済だけではなく、芸術も自然も豊かな、実は人間味のある、非常に活発な都市といえるでしょう。年中何かしらフランクフルト市による催し物があり、ライン川周辺、中心街はしょっちゅう賑わっています。美術館の多さでも知られていますが、毎年5月には夜中にも市内の美術館・公園が開放される日が一日あり、その夜は美術館を巡るだけでなく、美術館での野外コンサートも楽しめます。音楽も盛んで、様々なコンサートがフランクフルトの市内だけでなく、郊外の町でも年中開かれています。劇場でオペラを堪能できるのも醍醐味の一つでしょう。スポーツをする機会・場所にも恵まれています。テニスや、バドミントンなどの屋内外スポーツなども盛んですし、マイン川、マイン川の支流であるニッダに沿って、何時間でもサイクリング・ウォーキングが楽しめるのも魅力的です。

フランクフルト-03 私の週末の楽しみは、マルクト(市場)に、ちょっと立ち寄って友人たちとワインを飲んだり、ソーセージをはさんだパンやアイスクリームを食べたり、新鮮な野菜や種ゝ多様なチーズ・オリーブを買ったりすることです。また、もう一つ忘れてはいけない魅力は、人々との会話です。さすが低コンテキスト文化に属している国だけあって、(日本は逆に高コンテキスト文化に属しています)どこに行っても、見知らぬ人との会話が即座に成り立つ点は、何年ドイツに暮らしても興味深いものがあります。
 会報Vol.28(2011年8月)