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端午節・粽(ちまき)
チヤムさん
 チヤム・フインさん(外国語学部/平成25年卒)

 マレーシアには、色々な民族がいます。マレー系、中国系、インド系などです。それぞれの民族には、異なる文化や習慣などがあります。マレーシアの中国系民族は、文化や習慣は中国人とほとんど同じですが、食べ物は少しマレーシアテイストになっているものもあるので、本場の中国料理とは違ってきました。

 旧暦の五月の初午は、端午節、あるいは、ドラゴンボート・フェスティバルと呼ぶ人もいて、中国系の伝統的な祭りの一つです。マレーシアの中国系の人々は、その日、必ず粽を食べます。なぜ粽を食べるのかについては、色々な説があります。それは、昔、聞いた伝説で、中国のある歴史的な人物である屈原が元になっています。五月の初午に、川に身を投げた屈原の死を悲しみ悼むため、粽を川に投げ入れ、魚に屈原の体を食べさせず、粽を食べさせるという話でした。

 粽の種類は、各先祖の影響を受けています。マレーシアでよく見られるのは、大きく分けると二つです。それは、肉粽と甘い粽です。この二種類の粽は、見たらすぐ判別できます。肉粽のサイズは甘い粽より大きくて、葉の色も少し濃い緑色です。それから、甘い粽は、黒砂糖ソースにつけて食べます。

 母が包んだ肉粽は、ペナン・ニョニャ肉粽と言います。その具は、ピーナッツ・栗・塩漬け卵と、色々な香辛料をマリネした豚のばら肉ともち米です。肉粽の作り方は、簡単に説明できますが、実際に準備するのは大変です。まず、具の材料を一日前から準備しなければなりません。また、母は香辛料を伝統的な方法で作るので、普段より準備に時間がかかります。それは、石乳鉢を使って、スパイスやにんにくなどを粉砕して、香辛料を作るからです。また、スーパーで買った竹の葉は陰干ししてある葉なので、柔らかくするために水に浸して戻さなければなりません。そして、竹の葉を一つずつきれいに拭きます。それで、全部の具ともち米を長い竹の葉で包み、細いロープで結んで、4時間程度ゆでると完成します。

 母の粽は、凄く美味しいです。私だけではなく、「忘れられない味」、「もっと食べたい!」と言う人が結構多いですから、機会があったら、是非、私のうちへ食べにきてください。自慢の母の肉粽ですから!
 会報Vol.31(2014年8月)