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インターネットについてのはなし
QA29-佐野先生

経済情報学部 教授 佐野智行先生

Q: インターネットを利用するときに… 
A:  最近のパソコンはWebの閲覧やメールなどを利用するために、インターネットへ接続されています。この状態でウイルスに感染すると、コンピュータ内のデータを消されるだけでなく、重要な情報が外部に流出する可能性があります。データを消された場合は再インストールをすることで元に戻せますが、情報流出の怖いところは、一度流失した情報を回収できない点です。

 個人情報が流出しないようにするためには、様々な注意点がありますが、私が注意している点を参考にしていただければと思います。

①ウイルスへの感染:ウイルスに感染することで様々なデータを盗まれる可能性がありますので、必ずアンチウイルスソフトをコンピュータにインストールしてください。

②ネットワークの共有機能:WindowsやMacに標準で用意されている「ファイル共有」を使用するときには、公開する相手とパスワードの設定に注意してください。また、自分が使用しているコンピュータに、家族がWinnyやShareなどのP2Pソフトをインストールしていることに気が付かず、仕事上のデータが流出する事件が起きています。これを防ぐためには、不必要なソフトをインストールしないことと、ファイアウォールの設定を強化してください

PC③個人情報の登録:街角でアンケートを求められたとき、見ず知らずの人に自分の住所や電話番号を教える人は少ないと思いますが、インターネットの懸賞などでは安易に情報を入力してしまう場合があります。信用できるサイトであるかを確認してください。

④自宅外でのネット利用:インターネットカフェなどでは、キー入力を記録するソフトウェアなどがインストールされている可能性があるので、銀行などの重要な取引は控えたほうがよいでしょう。また、ホテルのインターネット接続もホテル内が一つのネットワークになっているので、ノートパソコンでファイル共有をしている場合は共有を中止するなどの注意が必要です。

⑤メディアの紛失:USBメモリなどのメディアを紛失すると、拾得者から情報が流出する可能性があります。重要なファイルにはパスワードをかけるか、セキュリティエリアを持っているUSBメモリなどを使用することをお勧めします。

 インターネットは、使用しているコンピュータだけでなく、その先に現実の世界が広がっています。そのことを忘れないようにしてインターネットを活用してください。

 
Q: Facebookとは? 
A:  今年公開された、「ソーシャル・ネットワーク」の中で取り上げられていたのがFacebookなので、名称を聞いたことがある人も多いと思います。 

FacebookはSNS(Social Network Service)と呼ばれるシステムの一つで、アメリカの学生の間から広まり、Webページが日本語化されたことや映画の効果などで、日本でも利用が広がり始めています。ちなみに、日本で利用者の多いSNSはmixiで約2000万人の登録者がいます。

 本名登録の義務があり、実社会との連携が取りやすいので、ビジネスの分野では名刺の代わりに使っている人がいます。名刺では所属や名前を知らせることはできますが、経歴などの詳細は書ききれません。そこで、Facebookの中に経歴や趣味など記載しておき、相手に見てもらうことで自分のことを知ってもうことが可能になります。

 また、登録した友達の友達や、同じ趣味を持つ人の紹介があるので、連絡が途絶えていた昔の友人と連絡を取れるようになったり、新たな出会いが生まれる場合があります。さらに、mixiと違い海外でも利用されているので、海外でのビジネスにも生かせます。

 ただ、自分の交友関係などを知られたくない相手に知られてしまったり、様々な個人情報を第3者に利用されてしまう可能性がありますので情報の公開範囲については注意が必要です。Facebookでは本名登録が義務化されていますが、成りすましの可能性がありますので、初めに本人の確認をした方がいいと思います。さもないと、全く面識のない人に情報を公開してしまうことになります。

 また、従来は情報を発信するのに自宅のコンピュータなどを使っていたため、「この情報を発信して大丈夫か?」と、考える時間的余裕がありましたが、スマートフォンの普及により、すぐに情報を発信できるようになりました。自分では問題ないと思っていても、当事者にとっては問題となる情報を発信してしまったことで、様々な問題が起きています。発信して大丈夫な情報であるかを、関係する人たちに確認することを心がけましょう。

 Facebook以外にも、趣味や地域ごとに沢山のSNSがあります。これらのSNSは便利なシステムですが、メリットだけでなくデメリットもありますので、公開する情報に注意をして、有効利用してください。 


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  会報Vol.28(2011年8月)